永遠なる“武士の魂”!殉死に反対し戦国大名・宇喜多直家に忠告した老勇者のエピソード:4ページ目
終わりに・受け継がれるべき武士の魂
その後も花房氏は宇喜多家を支え、直家の嫡男・宇喜多秀家(うきた ひでいえ)が関ヶ原で敗れ、八丈島に流された後も、嫡男の志摩守正成(しまのかみ まさなり)ともども援助を惜しまなかったそうです。
そして元和九1623年2月8日、正成はその死に際して「花房の家名が続く限り、宇喜多家を主君と心得て援助すべし(要約)」と遺言したそうです。
古来「人は一代、(家)名は末代」と言いますが、死んでそれっきりの自己満足(パフォーマンス)より、命懸けで生き抜いて、代々忠節を尽くす矜持こそ、永遠に受け継がれるべき武士の魂と言えるでしょう。