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嫁の妊娠中に姪に夜這い!?浮世絵師・鈴木晴信の描いた春画「風流艶色真似ゑもん」の世界がけしからんw

嫁の妊娠中に姪に夜這い!?浮世絵師・鈴木晴信の描いた春画「風流艶色真似ゑもん」の世界がけしからんw:2ページ目

この図にもう一度目をやると、亭主は褌を後ろから引っ張られ、無様な格好で振り返り、「これだ、を(お)がむ」とただただ許しを乞うばかり。嫁のひっぱる褌に絞めあげられて、こころなしか旦那の自慢の一物も萎えています。

一方娘のほうはあられもない姿を嫁に見とがめられて、恥ずかしさと申し訳なさで顔を袖で隠しながら、嫁の大声に堪えかねて、しばらく事の成り行きをうかがっていましたが、二人のあまりにも大きな声でのやり取りにたまりかねてか、

「もし、を(お)ばさん、みんなわたしがわるい。かんにんして下さんせ。隣あたりへ聞こゑ(へ)ます」

と、健気にも一人で責めを負うて、嫁の怒りを鎮めようとしています。娘が「を(お)ばさん」というからには、「次郎様」は単なる知り合いというだけではなく、親戚筋に当たることになります。ということはこの男は自分の姪に夜這いを仕掛けたということになります。

今では信じられない…。好きな女性の寝床に忍び込む「夜這い」とはどのようなものだったのか?

好きな女性の寝床に忍び込み行為に及ぶ「夜這い」夜中に、主に男性が女性の寝ている所にいきエッチな行為に及ぶ「夜這い(よばい)」。日本古来から行われていた行為です。万葉集には「他国によばひに行…

このような、現実に起きてしまったら大変そうな場面もユーモラスに描いてしまうのも、春画を「笑絵(わらいえ)」と称し、性にまつわる事象を「笑うべきもの」とみていた江戸っ子たちの感覚ならではのもの。

このようにして江戸時代の庶民は、性生活を「身近なもの」としておおらかにとらえていたようです。

 

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