もうすぐ始まる年末の風物詩!江戸時代から続く「浅草寺歳の市(羽子板市)」とは?
ついに今年も師走がやって来ました。
年末といえば、毎年12月17日~19日に開催される「浅草寺歳の市(羽子板市)」。今回はそんな歳の市をちょっぴりご紹介します。
歴史ある歳の市
「歳の市」とは、簡単に言えば正月用品を扱う年末の定期市です。江戸時代初期、浅草寺で毎月開かれていた定期市のうち、年末の最後の市のみが「歳の市」と呼ばれるようになったそう。
歳の市に行けば正月に必要な門松やしめ縄などの飾りや水回りの雑貨、衣類、食べ物がすべて揃うので、人々はこぞって歳の市に押しかけました。
浅草寺は今でも毎日大盛況ですが、歳の市の盛況ぶりは今と比べても物凄い混雑ぶりです。そんな歳の市は浅草寺からやがて全国に広まり、各地の寺社で年の瀬に歳の市が立つようになりました。
羽子板市
明治時代になると、歳の市の中で販売される商品が徐々に羽子板中心に推移したため、別名「羽子板市」と呼ばれるようになりました。この羽子板市では、人気歌舞伎役者の当たり役を模した押し絵羽子板が江戸時代から変わらず人気を博しています。
加えて現在では、「世相羽子板」というその年に活躍した各界の著名人をモデルにした押し絵羽子板も毎年の風物詩となっています。今年押し絵羽子板のモデルに選ばれた「平成最後の今年の顔」はフィギュアスケートの羽生結弦選手、テニスの大坂なおみ選手、歌手を引退された安室奈美恵さんらが選出。ぜひ羽子板市に足を運んで本物をじっくり見てみてくださいね。
浅草歳の市 日程詳細
開催日程:平成30年12月17日(月)から19日(水)
時間:午前9時00分から午後21時30分まで(最終日19日のみ、午前9時00分から午後20時30分まで)
開催場所:浅草浅草寺境内