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江戸時代を通して武士の生活は豊かだったの?「旗本」の年収からみる武士のお財布事情

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知行三千石の旗本だと、一両五万円の計算では一億五千万円の年収ということになります。ところが、三千石は農地の生産高で、収納は一千五十石(35%)となり、五二五〇万円となります。

しかし武士は家禄相応の使用人を雇うことになっているので、これらの出費も相当なものになります。御家人の御徒(かち・下級武士)でも使用人を二人使うという面子があったので、それを考えると生活に余裕があったかどうかは疑問が残ります。特に、江戸後期の武士は生活に困窮していたことが、多くの資料により明らかになっています。

入るお金も多いが、出費も多い。これが多くの武士の生活実態だったようです。

 

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