見栄っ張り?いや、違います「武士は食わねど高楊枝」は日本人の美徳を表現した言葉だった:2ページ目
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しかし、当時の価値観で改めて見直してみると、この言葉は貧しくても気品高くいることを大切にした価値観が存在していたということがわかると思います。
「やせ我慢して見栄を張っている」という皮肉のような意味でつかわれるようになったのは、外面的にプライドを保つという行為を馬鹿にするような世の中の風潮になったからと考えることができるかもしれません。
現在、武士も存在しませんし、彼らの行動規範にあった武士道を実践することも求められていません。
けれども、かつての日本人が大切にしていた倫理観・価値観の一部を表す言葉として、この言葉を外国や後世に伝えていくことが大切ではないでしょうか。
ちなみに、「武士は食わねど高楊枝」を英語でいうと、”A samurai uses a toothpick even when they don’t have anything to eat.”となりますが、意味を補足する言葉として、”He never shows his weakness even when the situation is difficult.”と説明しておくとよいでしょう。
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