150年ぶり発見!徳川家茂、慶喜が外交で使用した最高レベルの印章「経文緯武」が見つかりました
江戸時代、第14代将軍・徳川家茂と、第15大将軍・徳川慶喜が、外国との条約を結ぶ際に使用していた銀印の実物が見つかったと、徳川記念財団が発表しました。
これは「経文緯武(けいぶんいぶ)」という幕府の公印で、発見されたのは約150年ぶりとなります。縦横9.2cm、重さは2.7kgにもなる銀製のもので、徳川記念財団が蔵の整理をしていた際に、漆塗りの箱の中に収められているのを発見したそうです。
経文緯武は、安政5年(1858年)に日本とアメリカの間で結ばれた「日米修好通商条約」の批准書や、フランスやデンマークなどと結んだ条約の批准書にも使用されていたことが確認されていますが、実物がどこにあるのか、これまでわかっていませんでした。
徳川将軍2代に渡り国を代表して押されてきた印なだけに、非常に貴重な発見と言えるでしょう。今回発見された経文緯武は、9月15日から開催される展覧会「徳川の栄華」の中で、期間限定で公開されるそうです。