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妖怪画のドン!喜多川歌麿や歌川派の開祖を育てた鳥山石燕の画力が発揮された「百鬼夜行図巻」

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石燕の画力が存分に味わえる「百鬼夜行図巻」

やはり絵師の画力を知るには肉筆画がイチバン!ということで、今回は石燕が描いた肉筆の妖怪画「百鬼夜行図巻」を紹介します。

この作品は絵巻物として描かれた作品で、現在はボストン美術館に収蔵されています。月が昇る夜を描いた右側から始まり、左に向かって様々な妖怪が描かれていき、最後には朝日が昇り妖怪が住処に帰る様子が描かれています。

他の作品と同様に猫又や河童、一つ目小僧などがコミカルな姿で描かれていますが、細部にまで丁寧な描写が見られ、石燕の上手さが随所に見られる作品かと思います。松の木やその他の植物も細かく描きこまれているのも注目ポイント。

石燕による肉筆の妖怪画は他にもあるのですが、この作品が一番、石燕の画力の高さが伺える作品なのではないでしょうか。喜多川歌麿、歌川豊春を育て、妖怪漫画の第一人者である水木しげるさんも参考にしたほどの、鳥山石燕の画力を知ることのできる貴重な作品かと思います。

最後に「百鬼夜行図巻」のフルデータのリンクを張っておきますので、石燕の画力を存分に味わってみてください。

百鬼夜行図巻フルデータ[ZIPファイル 2.2MB]

 
 

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