え!浦島太郎って創作じゃないの?浦島太郎が玉手箱を開けた場所が実在した?:2ページ目
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浦島太郎の出身地は?
室町時代に成立した『御伽草子』が、物語としての浦島太郎の型になったといわれています。そこには「昔丹後の國に浦島といふもの侍りしに、其の子に浦島太郎と申して、年のよはひ二十四五の男ありけり」とあります。
丹後の国は山陰道と呼ばれる、現在の京都府北部から兵庫県、鳥取県、島根県にあたる場所。
更に古い文献では、8世紀に成立した『丹後国風土記』『日本書紀』、そして『万葉集』にも登場します。中でも一番詳しい『丹後国風土記』によると、浦島にあたる筒川嶼子(つつかわのしまこ)は開化天皇の先祖だとされています。
西暦456年頃の時代、見目麗しい青年だった嶼子の前に大きな亀が現れます。その亀は美女に変身し、彼を蓬莱の海上の島に連れて行きます。その後の展開は概ね同じですが、玉手箱を開けると煙ではなく「何か美しいものが空へ飛んでいった」、という表記が一般的な物語と違うところです。
ただの漁師だと思っていたら、浦島太郎は掘れば掘るほど驚きの伝説を持つ人物でした。
浦島伝説は神奈川県横浜市や香川県三豊市にもあり、各々がそれなりの説得力を持った伝承が残されています。しかし文献が古いことから、丹後国出身の誰かがモデルだったと考えるのが自然ですね。
しかし木曽の浦島伝説。老人と化した後、彼は一体どこへ消えたのでしょうか…なんだかミステリアスですね。
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