最初は医療目的だった?江戸〜明治時代に遡って日本の海水浴の歴史をたどる:3ページ目
シマウマ水着のブーム到来
大磯海水浴場は広告なども活発に打つことで集客を増やし、大変な繁栄をします。海水浴に訪れる人々の目的は医療から徐々にレジャーへと移っていきました。そして明治時代の鉄道の普及も後押しし、全国的に海水浴場が設置されていくこととなります。
当時、海水浴を楽しむときは男性はふんどし、女性は腰巻きや、水着と言うよりもシンプルな洋服のよなものを着ていたようです。
明治中期〜後半になると、ワンピースタイプの縞々模様の水着が人気を博します。
このタイプの水着はシマウマ(縞馬)水着と呼ばれ、さまざまな彩り、さまざまな縞模様の水着が登場します。
シマウマ水着が流行したころには当時の芸妓さんがモデルとなり、水着姿の絵はがきなども販売されました。このシマウマ水着ブームは大正時代まで続きました。
医療目的からはじまった海水浴も現在では夏の定番レジャーとなりました。その歴史をのぞいてみると、現在の形になるには様々な人々の尽力が欠かせなかったことがわかりますね。
参考:我が国における潮湯治から海水浴に至る歴史的変遷、大磯町ホームページ