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最初は医療目的だった?江戸〜明治時代に遡って日本の海水浴の歴史をたどる

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日本初の海水浴場「大磯海水浴場」の誕生!

明治時代、医師であり政治家でもあった松本順(まつもとじゅん)が、海水浴の効用を蘭書で知り、長崎で蘭医をしていたポンペから本格的な西洋医学を学びます。そして松本は1885年、神奈川県大磯の照ヶ崎海岸に医療目的としての海水浴場を、日本で初めて開設することとなります。

それまで、先に述べた潮湯治は行われていましたが、日本ではまだ医療として確立したものではなかったためか、大磯に海水浴場を開設するにあたって、周囲の賛同を得ることに苦労したそうです。建設資金の不足などは会員を募り、渋沢栄一や安田善次郎らの協力も得ていました。

大磯海水浴場は医療施設であったため、治療目的に来る人たちが養性をとるための旅館「祷龍館」も併設。この祷龍館は病院としての役目も果たしていました。

海水浴場があり宿泊施設がある。まさに私達が知る海水浴場の始まりです。現在、大磯は「海水浴場発祥の地」と呼ばれ、松本順は「海水浴場の父」と讃えられています。

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