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カルピスのあの水玉模様は天の川をイメージしている?カルピス誕生の歴史

カルピスのあの水玉模様は天の川をイメージしている?カルピス誕生の歴史

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2018/07/04

創業者にインスピレーションを与えたのは、大陸でお世話になった遊牧民の飲料だった!

そもそも、どうして仏教用語が選ばれたのかを気になる方も多いことと思います。実は、三島海雲は元僧侶であり、当然サンスクリットの教養にも詳しい人でした。この三島氏は、明治38年(1905年)から中国大陸で商売をしていましたが、その3年後に体調を崩して死の危機に瀕します。

それを救ったのがモンゴルの皇帝チンギスハーン(ジンギスカン)の子孫を名乗る遊牧民で、三島氏は酸乳や馬乳酒と言った乳酸菌を用いた飲料を振舞われて全快したのです。彼はそれにインスピレーションを得て、カルピスに代表される乳酸菌製品を日本に広めるべく、奮闘することとなったのでした。

なお、家畜を重要な生活基盤とする遊牧民にとっての乳製品は、農耕民族である日本人にとっての味噌汁やご飯と同じくらいに欠かせないものです。また、モンゴルには上述したチンギスハーンの危機を救ったのが馬乳酒を作る男性だったとする伝承があり、身近な存在でもあります。その遊牧民とは真逆の生活様式を持つ日本人によって著名な乳酸菌飲料が出来たのですから、何とも不可思議な縁ですね。

3ページ目 あの水玉模様は天の川をイメージしている?

 

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