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室町時代を築いたレジェンド・足利尊氏の生涯に迫る!その1

室町時代を築いたレジェンド・足利尊氏の生涯に迫る!その1:2ページ目

祖先代々の夢を叶えよう…尊氏は少年時代からカリスマを発揮していた

少し遅くなりましたが、本題に入ります。足利尊氏は1305年7月27日、鎌倉幕府に仕える御家人である足利貞氏の次男・又太郎として、母方の実家がある上杉荘(京都府)で誕生しました。成人後、又太郎は主君である北条高時執権から一字を賜って、高氏と名乗ります(以下、高氏で表記)。

高氏には幼少期から伝説が多く、『難太平記』と言う書物によると、彼が生まれた時に山鳩が肩に1羽、もう1羽が産湯に使う柄杓に止まったと記されています。ハトは武の神である八幡神の使いとされており、これは高氏が天下人になる前兆と言われました。

また、足利の祖先は源氏の英雄・八幡太郎義家で、“7代後の子孫になり、私は天下を取る”と言う言い伝えがありました。しかし、義家から7代目にあたる高氏の祖父・家時はそれが出来ないのを恥じて自害(※1)し、その夢を叶えるために高氏は天下取りの夢を抱いたとする伝承もあります。

いずれにしても、こうした逸話は源氏の名門として名高い足利氏の嫡男である高氏がカリスマ性に富んでいたこと、そして衰退する北条氏に代わって足利氏が期待されていた事を如実に示すものでもあります。

3ページ目 親の喪中に出陣命令!北条の圧政に源氏はついに立ち上がる

 

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