平安時代版SNS、清少納言の「枕草子」は不遇の中宮定子を慰めるために生まれた?:3ページ目
そんな中、清少納言が「ああステキ♪」と思う様々なことや充実した宮中での日々ばかりを書き留めたのは、絶望の中にいる主人・定子を慰めるためだったからでした。
画像出典:枕草子絵詞 – Wikipedia
紫式部はそんな風に『枕草子』を書いた清少納言を批判しました。しかし定子にとってとんでもなく酷い日々の中、その酷いことが『枕草子』に書かれていないのは、この作品が定子に楽しんでもらうため、そして輝かしい全盛期の中関白家を思い出してもらうために執筆されたからに他ならなかったのです。