”本名のまま”土俵に上がり続ける力士!そこにはあの偉大な本名横綱の影響が:2ページ目
本名で横綱を張った唯一の力士
遠藤と同じ石川県出身の元横綱・輪島は、本名と同じ四股名のまま横綱まで上り詰めた唯一の力士であり、大学相撲出身の唯一の横綱として知られています。石川県出身で「輪島」 と聞くと「輪島塗で知られる、石川県輪島市出身?」と思われますが、彼の出身地は輪島市ではなく、同じ能登半島の七尾市でした。
日本大学相撲部時代に2年連続で学生横綱に輝くなどの素晴らしい成績を残した後、昭和45(1970)年1月場所にて幕下付け出しで大相撲の初土俵を踏みました。その後わずか1年で新入幕、なんと初土俵から3年半で横綱となっています。まさに「天才」と呼ばれた力士でした。
最近何かと話題に上がる貴乃花親方の父・初代貴ノ花とはライバルであり、親友でもあったとのこと。また後に横綱となる北の湖とは、通算成績23勝21敗という互角の闘いを繰り広げました。
1981(昭和56)年に引退し花籠親方となりましたが、その花籠の年寄名跡を身内の借金の担保にしていたことが問題となり、最終的に廃業。その後は全日本プロレスに参加したり、タレント活動や大相撲中継での解説を行うなど、様々な方面で活躍しました。