得意の術で大活躍!平安時代の陰陽師・安倍晴明はライバル達も実力者揃い:2ページ目
暦道をマスターしたエリート御曹司・賀茂光栄
道満以外にも晴明には強力なライバルがおり、その1人が実在した偉人でもある賀茂光栄(みつよし)です。彼は天文博士にまで登り詰めた優秀な陰陽師で、その父は賀茂保憲(やすのり)と言い、晴明の師匠とも兄弟子とも言われている陰陽道の大家でした。
保憲は愛息である光栄に暦道(暦を作成する学問)、晴明に天文道(占星術)を継承させており、陰陽道の宗家『安賀両家』が誕生するのですが、やはり2世のプライドがあったのでしょう。光栄はどちらが保憲に重んじられているかを巡って晴明と口論したと言います。