夫婦円満、安産、学問!お江戸ツウになれる東京都内の寺社をご利益別にご紹介 その2:2ページ目
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【安産子安】法明寺 鬼子母神堂(豊島区)
雑司ヶ谷からほど近い、法明寺の鬼子母神堂。
祀っている鬼子母神はもともと恐ろしい鬼女でした。子供を500~1000人も産むために、滋養を付けようとたくさんの人間の子を食べていたのです。見かねた釈迦が鬼子母神のお気に入りの子供を1人、隠してしまいました。鬼子母神が釈迦に縋り付いて許しを乞うと、「多くの子供がいるお前でも、1人の子供を失っただけでそのように悲しむ。お前にただ1人の子を食われた人間の親の悲しみはどれほどか」。それ以来鬼子母神は改心し、子供と安産の守り神になったのです。
角が無くなり丸くなったことから、本当の鬼子母神の「鬼」の字は、1画目の点は書かないのが正しいのだそうです。ちなみに境内の大イチョウはなんと樹齢700年!霊験あらたかな、由緒ある鬼子母神堂の証です。
【学問成就】亀戸天神
菅原道真公を祀っているのは湯島天満宮だけではないんです。亀戸天神は、菅原道真公を祀っており、古くから学問成就の神様として親しまれてきました。
おみくじも道真公の姿で可愛らしいです。受験シーズンには受験生が多く訪れ、合格祈願の絵馬で溢れます。また、亀戸天神は江戸時代から現代にいたるまで花の名所としても知られ、梅まつり、藤まつり、菊まつりと、四季折々の花まつりが参拝者の目を楽しませてくれます。
とくに藤は境内全体に広がる藤棚で一斉に咲き乱れ、昼はもちろん夜のライトアップも壮観です。
江戸時代から有名な2つの太鼓橋と花々の風景は、大変フォトジェニック。
広重「名所江戸百景 亀戸天神境内」国立国会図書館蔵
広重が思わず浮世絵の「名所江戸百景」に描かずにはいられなかった気持ちも分かります。
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