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「年越しそば」が定着したのは江戸時代。そして江戸吉原で大晦日に行われた「狐舞」とは?

「年越しそば」が定着したのは江戸時代。そして江戸吉原で大晦日に行われた「狐舞」とは?:3ページ目

江戸吉原も正月に向けて準備を

吉原でも、12月はせわしい時期です。20日頃には餅つきの音だけでなく、遊女が文を書く筆の音も。正月の晴れ着もほしいし妹女郎や禿(かむろ)へのお年玉も準備しないといけないし、なにかとお金が必要なので、客に暮れの文を書き綴るのです。

そして、吉原独自のイベントが狐舞でした。獅子舞ではなく、狐が来るのですね。狐の面を被った人が舞いながら遊女たちを追いかける一方、遊女たちは逃げながらおひねりを投げていたそう。この狐に抱きつかれると、翌年に孕むといわれていたので、遊女たちは捕まるわけにいかないのだとか。なんとも吉原らしいイベントです。

いつの時代も、12月は慌ただしいもの。大晦日になると、今年も無事に終わって良かった!と感謝しつつ、来年も良い年になりますようにとお祈りしていたのかもしれませんね。

参考文献:大江戸暮らし大江戸ものしり図鑑お江戸吉原草紙

 

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