天皇の生前退位2019年4月30日に。新しい元号はどうやって決めるの?そして日本での元号の始まりは?:2ページ目
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日本での元号の始まり
始まりの定義については諸説ありますが、一般的には「大化」(西暦645年)が始まりとされています。
学校で一度は習う「大化の改新」でお馴染みですね。それ以前の歴史で起こったことは「第○○代○○天皇○○年」などと表します。
元号は中国において、漢の武帝の時代に「皇帝が時をも支配する」という思想から「建元」と号したのが始まり。日本では導入以来、天災や即位などおめでたいことがあると変更されてきましたが、明治以後は元号法という法律において「一世一元」とされました。
どうやって決められる?
かつては中国の書物に詳しい公家たちが、その中から縁起の良い意味を持つ字を選び、御所に提出してきました。縁起の悪さを想起させる字を排し、議論に議論を重ね絞り込まれ、最終的には2つの案から天皇に選んでもらったようです。近代に入り元号案を出すのは学者に変わりましたが、漢籍を出典とすることは変わっていません。
また、具体的な決定方法は法律で定められていませんが、
- 国民の理想としてふさわしい、よい意味を持つものであること。
- 漢字2文字であること。
- 書きやすいこと。
- 読みやすいこと。
- これまでに元号または送り仮名として用いられたものでないこと。
- 俗用されているものでないこと。
が選定条件としてあるそうです。どのような元号になるか、今から予想してみてはいかがでしょうか。
参考文献:広辞苑 第五版、年号の歴史―元号制度の史的研究
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