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「国をよこせ!」天界の無茶な要求に英雄・大国主命が取った行動とは?

「国をよこせ!」天界の無茶な要求に英雄・大国主命が取った行動とは?:2ページ目

地上は我がためにあり!地上征服に燃える天照大神の執念

ある時、天界を治めていた天照大神は、『地上は我が子が治めるべきものです。』と神々の会議で宣言しました。唐突な発言ではありますが、地上は太陽神である天照大神の恵みを受ける土地であること、或いは大国主命が一時的に治めていたので奉還すべきと言うのが天界側の意見であったとする解釈も存在します。

さて、統治を任せられた天照大神の長男・オシホミミの命(忍穂耳命)は『こんな野蛮な国はごめんだ』と言って放り出し、弟のアメノホヒ(天菩比神)に至っては大国主命に臣従してしまいます。続いて送り込んだアメワカヒコ(天若彦)は、大国主命の娘と結婚して蜜月を満喫し、それを咎めた天界の使者であるキジの神様を射殺した天罰で死んでしまいました。

普通ならば、大国主命の仁徳と出雲の国力で諦めてギブアップしそうなものですが、天照大神は諦めませんでした。天照大神に仕える知恵の神・オモイカネ(思金神)は、猛者・タケミカヅチ(建御雷神)を出雲に送り込むことを提案します。天界のリーサルウェポンとも言えるタケミカヅチは、雷神にして刀剣の神でもあり、それは即ち出雲に軍事的圧力をかけることを意味していました。

3ページ目 頼みの綱も通じず!大国主命の決断は…?

 

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