江戸時代前期の絵師・狩野永納(かのう えいのう)。日本絵画界最大の画派である狩野派の絵師で、父も狩野派の絵師であったため小さな頃から絵師としての道を歩みました。
狩野永納の代表作の一つ「春夏花鳥図屏風(しゅんかかちょうずびょうぶ)」が特別切手帳になって発売されることになりました。
春夏花鳥図屏風は右隻と左隻に分かれていますが、今回、特別切手帳になったのは左隻の方で、左隻には夏の景色が描かれています。金地金雲の背景に、水辺の周りにたわむれる鳥たちが描かれ、中央には藤がからまる松が雄大にそびえます。流れる川も夏らしく涼しげです。
これぞまさに狩野派の花鳥図屏風!といった、荘厳で華麗な作品。自然界の生き生きとした姿、華やかさが目一杯表現されていますね。ちなみに右隻は春の景色となっており、桜と柳を中心に、その周りに鶯や雉子が遊ぶ様子が描かれています。
特別切手帳は、作中の印象的な6場面をそれぞれ切手にしてセット販売されます。切手帳の表には説明が、裏には春夏花鳥図屏風 左隻が描かれています。切手のみの販売は行わないとのこと。
この切手の料額は500円なので、実際に使用するというよりもコレクションとして楽しむ人向けですね。プレミアム感もあって、切手コレクターや日本画ファンにとってはなかな気になるアイテムなのでは?
特別切手帳・春夏花鳥図屏風は2017年3月17日(金)から5,000円(税込)で発売されます。販売場所はホームページでご確認ください。