日本画専門の美術館、山種美術館の開館50周年を記念して開催される特別展「浮世絵 六大絵師の競演ー春信・清長・歌麿・写楽・北斎・広重ー」は、誰もが知る有名絵師の浮世絵が一堂に会する展覧会。一度は見ておきたい名品が、あれもこれもいっぺんに見られる好機到来です。
山種美術館の所蔵する浮世絵は、総点数90点程度と大規模ではありませんが、鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重まで、浮世絵好きならずとも、その名を聴いたことがある六大絵師の名品が多数含まれており、保存状態も良いことから、専門家の間では高評価を得ています。
今回の展示では、世界でも現存点数が少なく、貴重な東洲斎写楽の大首絵が登場。なかなかお目にかかることのできない逸品は見逃せません。
また、歌川広重の代表作「東海道五十三次」は、全56枚を揃いでどーんと一挙公開。保永堂版「東海道五十三次」には初摺りも多く、扉の題字や表紙も含まれていて、かなり希少な作品とのこと。
鈴木春信の「梅の枝折り」は、世界に数点しか残っていないという、極めて貴重な作品。良好な保存状態で、色も鮮やかな傑作は必見です。
同展では、50周年にちなんで東山魁夷や加山又造ら、同館と縁の深い近代・現代の日本画家の作品も特別に展示されます。
【開館50周年記念特別展】山種コレクション名品選2
浮世絵 六大絵師の競演ー春信・清長・歌麿・写楽・北斎・広重ー
会期:2016年8月27日(土)~9月29日(木)
会場:山種美術館
開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料:一般¥1,200 大高生¥900 中学生以下無料
きもの・ゆかた割引:会期中、きもの・ゆかたでご来館のお客様は、団体割引料金。
【開館50周年記念特別展】山種コレクション名品選Ⅱ 浮世絵 六大絵師の競演 ―春信・清長・歌麿・写楽・北斎・広重― – 山種美術館