注目の的となっていた第153回芥川賞・直木賞の選考会が2015年7月16日に開かれ、「ピース」又吉直樹さんの小説「火花」と羽田圭介さんの「スクラップ・アンド・ビルド」が芥川賞を同時受賞しました。お笑い芸人の受賞は史上初の快挙です。直木賞は東山彰良さんの「流」が受賞しました。
純文学作品「火花」は2015年1月に文芸誌「文学界」に発表され、その後発売された単行本は64万部の大ヒット。売れない芸人と先輩芸人との日々を描いた青春小説です。発表当初はお笑い芸人による純文学小説ということで話題になりましたが、その実力は本物でした。受賞後のインタビューでは「何も考えずに書きました」といっていた又吉さん、無欲の勝利となりました。
今後もこれまでと同じスタンスで芸人を続けながら、執筆活動も行うとのこと。次回作の具体的な予定はまだのようですが、新たな文豪のこれからの活躍が楽しみですね。
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