『豊臣兄弟!』初登場した信長の息子たちに待つ過酷な運命…史実で見る織田信忠・信孝の早すぎた最期:5ページ目
▪️壮絶な切腹の逸話が
信孝は切腹後に腸をつかみ出し、床の間にかかっていた墨梅の掛け軸に投げつけたという逸話があり、血痕は今でも掛け軸に残っているそうです。
辞世の句は、「むかしより 主をうつみの うらなれば むくいをまてや 羽柴筑前」。
(昔より内海の野間は主君を討つ故事が残る場所、羽柴秀吉お前にも報いがあるからな)
平安時代末、同じ場所で源義朝が家来・長田忠致に暗殺され、頼朝が父の敵を討った故事を引用したものです。
家臣である秀吉が自分を討とうとしている、お前には必ず報いがあるから覚えていろ……渾身の怒りが込められた句ですね。
過酷な運命を背負った織田兄弟
天下人といわれた織田信長の息子は三者三様。ですが、いずれも戦国という時代の過酷さを如実に物語っているような人生でした。
手に握った天下も代々それが続くとは限らない……そんな哀しみも感じながら、新章での魔王の息子たちの活躍を見守りたいと思います。
※大河ドラマ「豊臣兄弟!」関連記事:
【豊臣兄弟!】なぜ秀吉は無断撤退?その後どうなる?史実だった柴田勝家との喧嘩・信長激怒事件の結末
羽柴秀吉(池松壮亮)にとって人生最大級の窮地と言えば、金ヶ崎の退口と小牧・長久手の戦い、そして手取川の合戦でしょうか(※諸説あり)。金ヶ崎では文字通り生命の危機に陥り、小牧・長久手では政権が揺…
『豊臣兄弟!』慶(吉岡里帆)の義両親・堀池頼昌&絹は実在した?謎多き人物のモデルを史実で探る
NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」第19回「過去からの刺客」では、慶(吉岡里帆)の過去、そして息子・与一郎の存在が明らかになると共に、慶の義両親が姿を現しました。それが、堀池頼昌(ほりいけ よりまさ。奥田…
大河『豊臣兄弟!』主人公・豊臣秀長 唯一の嫡男。歴史から消えた幻の息子・羽柴与一郎の謎多き生涯
天下人・豊臣秀吉の弟として生まれ、兄の天下獲りを支えた豊臣秀長。令和8年(2026年)NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」では主人公を務めます。そんな秀長は兄の秀吉と同じく、あまり子宝に恵まれません…
参考:
『国史大辞典』(吉川弘文館)
谷口克広『尾張織田一族』(新人物往来社)



