『豊臣兄弟!』初登場した信長の息子たちに待つ過酷な運命…史実で見る織田信忠・信孝の早すぎた最期:5ページ目
▪️壮絶な切腹の逸話が
信孝は切腹後に腸をつかみ出し、床の間にかかっていた墨梅の掛け軸に投げつけたという逸話があり、血痕は今でも掛け軸に残っているそうです。
辞世の句は、「むかしより 主をうつみの うらなれば むくいをまてや 羽柴筑前」。
(昔より内海の野間は主君を討つ故事が残る場所、羽柴秀吉お前にも報いがあるからな)
平安時代末、同じ場所で源義朝が家来・長田忠致に暗殺され、頼朝が父の敵を討った故事を引用したものです。
家臣である秀吉が自分を討とうとしている、お前には必ず報いがあるから覚えていろ……渾身の怒りが込められた句ですね。
過酷な運命を背負った織田兄弟
天下人といわれた織田信長の息子は三者三様。ですが、いずれも戦国という時代の過酷さを如実に物語っているような人生でした。
手に握った天下も代々それが続くとは限らない……そんな哀しみも感じながら、新章での魔王の息子たちの活躍を見守りたいと思います。
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参考:
『国史大辞典』(吉川弘文館)
谷口克広『尾張織田一族』(新人物往来社)



