3人に2人が討死!『豊臣兄弟!』で描かれる“金ヶ崎の退口” 絶体絶命の小一郎&藤吉郎はどう生き延びた?:3ページ目
3人に2人が討死という激戦
そして夜がとっぷりと更けたころ、秀吉は朝倉の陣に夜襲をかけました。
「かかれーっ!」
ありったけの兵をかき集めて殴り込み、敵を縦横無尽にかき回したことでしょう。
この機を逃さず、小一郎たちも城内から出撃しました。
「生き延びたくば、一気に駆けろ!」
もう無我夢中で斬り回り、文字通り血路を拓いたことでしょう。
明智や池田の軍勢も、武功の機会を逃してなるものかと大暴れ。朝倉軍は総崩れとなって、這々(ほうほう)のていで逃げ帰ったということです。
『絵本太閤記』によると、この戦闘で朝倉方は8千もの死傷者を出したと言います。
一方『多聞院日記』では、秀吉たちも2千の損害を出したと記録されました。およそ3人に2人が命を落とす死闘だったのです。
終わりに
今回は信長主従にとって人生最大級の窮地であった「金ヶ崎の退口」を紹介しました。
背中を預けていた長政から手痛い打撃を受けた信長は、間もなく姉川の合戦で浅井・朝倉を撃破し、徹底的に滅ぼします。
秀吉の名を高めるキッカケとなった名場面がどう描かれるのか、仲野太賀&池松壮亮らの好演に期待しましょう!
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※参考文献:
- 歴史の謎を探る会 編『秀長と秀吉 豊臣兄弟の謎がわかる本』河出書房、2025年9月



