3人に2人が討死!『豊臣兄弟!』で描かれる“金ヶ崎の退口” 絶体絶命の小一郎&藤吉郎はどう生き延びた?:2ページ目
敵の大軍から逃げ延びるには?
秀吉が考えた策はこうでした。
一、小一郎にわずかな兵で金ヶ崎城を守らせ、敵の囮にする。
一、周囲には篝火を焚き、敵を警戒させる。
一、自分たちは伏兵として周囲に潜み、夜襲をかける。
一、敵が混乱している隙に自分たちは逃げ出す。
これを実行するには、最初の一晩が勝負です。
夜が明けて、城内がほとんど無人と知られたら、たちまち攻め滅ぼされてしまうでしょう。
ちなみに光秀や勝正の配置や任務は不明です。恐らく「猿の命令など聞けるか!」とばかり、自由行動をとったものと考えられます。
敵の大軍に囲まれ、耐える小一郎
そうこうしている内に日が暮れて、朝倉の軍勢が金ヶ崎城に到着。たちまちの内に完全包囲しました。
もし城攻めの号令がかかったら、たちまち小一郎たちは血祭りに上げられてしまうでしょう。しかし小一郎たちは気丈に耐えました。
そして周囲ではありったけの篝火を焚き、少しでも多くの織田兵がいるように見せかけます。
「どうせハッタリだろうが、万が一罠という可能性もある。夜が明けたら、一気に攻めつぶしてやろうではないか」
……と判断したのか、警戒はしつつも今夜は攻めて来ないようでした。
これで小一郎たちの命は数時間だけ延びます。この好機を活かさねばなりません。

