【豊臣兄弟!】直の願いは生き続ける…小一郎が誓った“直が見たかった世”は「平和令」の伏線か:3ページ目
「無駄な殺し合いを無くす世」に賭けた直に誓う
喜左衛門は、直と酒を酌み交わしつつ語り合ったときのことを小一郎に教えます。
酌をする直に「で?何が望みじゃ?お前が酌をするときは必ずおねだりをするときじゃ」という父。
小一郎との結婚を許してくれた父に「祝言に来て欲しい」と頼む直。「結婚を許したからもういいだろう!」と嫌がる父に食い下がります。
「小一郎は、みなが満足しないと気が済まない人だ」といい、「会ったら父様の話をよう聞いて、きっとお互いが笑える道を見つける。そして『これで万事円満でござる』と得意げにいうの。」と。
小一郎は、「争いごとは無くせなくても、無駄な殺し合いは無くすことができる。とことん話し合って、考え抜けば道はあると考える人だ」と父に伝えるのです。
けれど、父は「バカバカしい。そんな世など来るわけがなかろう」と返します。
その父に直は「できるほうに500文!わたしのへそくりすべてじゃ。」と賭けを申し込みます。「もしかしたら本当にそんな世ができるのでは?と、だまされたくなるのが私の旦那さまじゃ」と笑顔で父に言います。
顰めっ面をしながらも、直の言葉に耳をきちんと傾ける父。気が強くて親のいうことに従わない娘に閉口しつつも、意思をはっきり持つしっかり者の娘を誇りに思い、幸せになって欲しいのだな(けど、本当は結婚を認めたくない)という気持ちがじんわりと伝わってくる、いい場面でした。
話を聞きつつ呆然とする小一郎に「その様子じゃ、わしの勝ちじゃな。あやつも見る目がなかったのう」と帰ろうとする喜左衛門に、「まだ終わってはおりませぬ!その賭け、必ずや直に勝たせてみせまする」と泣きながら叫ぶ小一郎。
「おぬしが諦めたら、すぐに銭を取りに来るぞ!逃げるなよ!直と共に、ずっと見張っておるぞ。」と、涙を押し殺した表情で小一郎にはっぱをかけるのでした。
「しかと承知!」やっと号泣できた小一郎。「これで万事円満じゃ!」と言いながら大泣きするのでした。
直の墓のそばに刺さっていたのは、「豊臣兄弟!」のアイコンでもある「風車」。
この風車は、兄のシンボルが瓢箪なのに対して、小一郎のシンボルだそうです。
小一郎が「わしも疲れた」と呟いているとき、風車は止まっていました。けれども、喜左衛門が小一郎に語りかけているとき、時々、回っては止まり回っては止まり。
「これで万事円満じゃ!」と小一郎が言ったときには、まるで「そうじゃ!がんばれ小一郎!」とでもいうように、急にくるくる回り出したのも印象的でした。
小一郎と喜左衛門のやりとりを、離れた門のところで聞いていた藤吉郎。立ち去る喜左衛門に、弟に生きる目的を思い出させてくれたことに対する感謝を込めて、深く頭を下げながら肩を震わせて号泣していた姿も泣けました。
