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「豊臣兄弟!」小一郎と直の今後に暗雲漂う、信長が本当に見たかったものは?第6回放送の解説と考察

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猿がおらんと退屈…知らずに誑し込まれている前田利家

「やっと目障りな猿がいなくなる」

「まったく。これからどんどん偉くおなりください」

もう秀吉は死んだも同然。前回はあんな卑怯なことをされたし、せいせいすると思っていた利家とまつ(菅井友香)。しかし時間が経つにつれて、物足りなさも感じ始めました。

猿がおらんと、ちと退屈じゃ。さりとてあやつらを助けるため、自分が火の粉をかぶりたくはない……そこで小一郎に「どうでもいいこと」を伝えます。

始めから信長は次郎左衛門を殺す気でおり、調略に成功しても秀吉は殺される。そのことを伝えた上で、なお秀吉は信長を信じて死地へ乗り込みました。

命令されたから従うし、言われたから信じる。命を捨てる誠実さあればこそ、利家も次郎左衛門も誑し込まれてしまったのでしょう。

今後、少しずつ秀吉の盟友となっていく様子が楽しみですね。

石礫(つぶて)を捨てた次郎左衛門

謀略をもって殺そうとするほど、信長から恐れられた次郎左衛門。これはよい冥途の土産話と喜ぶ貫禄に、少なからぬ視聴者が胸打たれたのではないでしょうか。

もちろん殺されるのは無念であるが、どうせ人間一度は死ぬもの。ならば武士らしく堂々とあろうとする姿は、下賤から身を起こした次郎左衛門ならではの矜持でした。

戦国大河の醍醐味は、こうした死と隣り合わせの日々を駆け抜ける武士たちの精神、すなわち生き様と死に様に他なりません。

今回の出家遁世によって、妻の篠(映美くらら)と共にフェイドアウトしていくのでしょうが、これからもこうした武士たちの立ち居振る舞いに薫陶を受けたいものです。

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そして帰り道、川の中へ石礫を捨てる場面に感嘆しました。もし信長が本気で自分を斬ろうとしたら、懐中の石礫で眉間に一撃を喰らわそうとしていたのでしょう。

殺されてもただでは死なない。それもまた武士の矜持でした。

3ページ目 信長が本当に見たかったものとは

 

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