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大河『べらぼう』がギャラクシー賞を受賞!“べらぼうロス”が今だに絶えず人々の記憶に残り続ける理由

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「米ひとつぶ作れねえ、この世の役立たず」

蔦重は「俺たちは米ひとつぶ作れねえ、この世の役立たずじゃねえか。俺たちができることってなぁ、天に向かって言霊投げつけることだけだろ?」と、仕事仲間に頼み、言霊の力で皆が“おめでたい気分になれる狂歌集”を出すのですが。

この蔦重のセリフ、先日の「豊臣兄弟!」で、小一郎(仲野大河)が、野盗に惨殺された友人の亡骸を抱きしめ

「信長も信長じゃ…偉そうなこと言うて、わしらのことを守ってはくれんじゃないか!わしらが米を作らなにゃ生きていけんくせに…」と慟哭した場面を見て、思い出しました。

命と体を支える主食・米を作る百姓、米を食うからこそ剣をふるい戦うことができる侍、そんな命のスムーズなサイクルを守るのはお上の役目。

大河ドラマは、前作を彷彿させるニュアンスのバトンタッチがあるのが面白いところだと思います。

今や生成AIが作った映像や文章が溢れている時代。蔦重の時代より、手軽にエンタメが作れる時代になりました。

けれども、AIに丸投げした言葉や文章は、はたして「言霊」力は持てるのだろうか……今の現状を見せ、プロデューサーの蔦重に「どう思う?」と問うてみたい気もします。

最後に

江戸文化の魅力。テンポのいい短文の言葉遊びが現代に通じる面白さ。

そして、文化やエンタメは日常の衣食住が安定してこそ初めて存在するもの……など、現代人に通じる教え。

そんな魅力が重なって、「べらぼう」は視聴者の心に残り続けているのかもしれません。

「あぁ面白かった!」だけで終わらず、視聴者の心に残る“教え”や“気づき”があったのも、今回のギャラクシー賞・受賞の理由でもあるではないでしょうか。

最後に、余談ですが、「豊臣兄弟!」で柴田勝家を演じている山口馬木也さんは「時空を超えて本人登場」と思うほどそっくりと言われていますが。

べらぼうで話題になった、あの喜多川歌麿が、柴田勝家の浮世絵を描いているのですが、やはりそっくりなのが興味深いです。

今、私たちが見ている戦国時代の武将の話を、蔦重たちがわいわい言いながら「秀吉と秀長兄弟をおもしろおかしく描く黄表紙本出しましょう!」とかいいつつ、歌麿が勝家の浮世絵に描いている姿をつい、想像してしまうのでした。

 

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