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日本美術のおめでたいモチーフが一堂に!特別展「愛でたい美術 -絵画とやきものに見る幸せのかたち-」

日本美術のおめでたいモチーフが一堂に!特別展「愛でたい美術 -絵画とやきものに見る幸せのかたち-」

神奈川県・箱根の岡田美術館で、特別展「愛でたい美術 -絵画とやきものに見る幸せのかたち-」が開催されます。

本展では、おめでたいモチーフが愛らしく表現された絵画とやきものが一堂に展示されます。

幸せへの願いを込めて、美術作品には、延命長寿や子孫繁栄、家内安全など、様々な意味を持つモチーフが表されてきました。

不老長寿の「仙人」、霊獣とされる「龍」、めでたい兆しとして姿を現すという「鳳凰」、千年生きると言われる「鶴」、ともに冬の寒さに耐えることから「歳寒三友」と呼ばれ、やがて縁起物とされた「松竹梅」、花の王と呼ばれる富貴の象徴「牡丹」など、伝説上の生き物から身近な動植物まで多岐に渡ります。

これらは、単独で表すだけではなく、いくつかを組み合わせることで複合的な意味をもち、めでたさが一層強まります。

松竹梅 ―絵とやきものの競演―

松竹梅にみる絵とやきものの表現の違い

松・竹・梅は、それぞれがおめでたい意味をもつモチーフです。それらを組み合わせた「松竹梅」は、厳しい冬を生き抜くことから、中国で「歳寒三友」と呼ばれ、高潔の象徴として好まれました。日本でも、室町時代より松竹梅の組み合わせが描かれるようになり、江戸時代以降慶賀のモチーフとして盛んに登場します。このコーナーでは、松竹梅が表された絵とやきものを紹介します。

瑞鳥集合 ―鳥が舞う理想の世界―

鳳凰や鶴などおめでたい鳥を描いた絵画を紹介

自由に空を飛べる鳥たちは、人間が到達できない神々の世界からの使者とされ、神聖なものと考えられてきました。太平の世を知らせる「鳥の王」鳳凰をはじめ、長寿の鳥とされる鶴や、鶺鴒などの可愛らしい小鳥が描かれ、おめでたい松や牡丹といった植物も、その場を華やかに荘厳します。鳥が舞い飛び、花が咲く理想郷を堪能してみては。

ユーモラスな神さまの姿

寿老人、風神雷神など、厳かな神さまの愛嬌ある姿に注目

人智を超えた存在である神や仏は、畏怖の対象とされる一方、その存在を身近に感じ、親しみのある姿で表されることがあります。このコーナーでは、霊獣で神としても祀られる龍から、現世利益を司る七福神の寿老人や布袋、自然の力を神格化した風神・雷神まで、神仏のユーモラスな姿が楽しめます。

特集展示「金屏風 ―馬とサムライ―」

2026年の干支「午」に因む特集展示です。 馬は、5世紀頃、中国大陸から朝鮮半島を経由して日本にもたらされて以降、権威の象徴や神事の動物として、あるいは競馬において、実用面では輸送手段や戦闘時の乗り物などとして、人と深く関わる重要な動物であり続けました。この特集では、『平家物語』や『太平記』、古式の競馬、祭礼や行幸を主題とした5件の金屏風を、馬と武士の営みに注目しながら展示します。

見ているだけで幸せになる美術の世界を、ぜひ楽しんでみてはいかがでしょう。

特別展「愛でたい美術 –絵画とやきものに見る幸せのかたち-」は、2025年12月14日(日)~ 2026年6月7日(日)の期間、岡田美術館で開催されます。

 
 

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