「八朔祭」とは?熊本・福井・香川など日本各地の八朔祭の特徴とともに紹介:2ページ目
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江戸時代にはメニューをまとめたものも
江戸時代においては、徳川家康が1518年8月1日に初めて公式に江戸城に入城したとされることから、幕府は八朔(8月1日)を正月に次ぐ祝日となっていました。
江戸時代中期になると、『年中御祝儀方供御(ねんじゅうごしゅうぎがたくご)』というものがまとめられ、八月朔日の献立も含めた毎月のどの節日にどんな食事をとるか、といったことが書かれました。
熊本県をはじめとする各地の八朔祭
日本各地では、八朔祭が行われています。中でも有名なものが熊本県の八朔祭。江戸中期ごろから始まった歴史あるお祭りで、みんなで五穀豊穣、豊年を祈願します。
お祭りの目玉は何と言っても「大造り物」と呼ばれる野山の自然素材(竹、杉、すすき、松笠など)を豊富に使った大きな制作物です。3~4メートルほどで、中には5mを超えるものも。
人々は、大造り物を曳いて八朔囃子にあわせて町内を練り歩きます。
そのほか、福井県の八朔祭では、男性のシンボルを持った天狗がお客さんの女性の一人をつつき、つつかれた女性は子だからに恵まれるといわれています。
また、香川県の一部地域では、男の子の健やかな成長を祈り、地域で収穫された米の粉で「八朔だんご馬」を作る風習があります。
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