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『べらぼう』鳥山石燕が見たのは平賀源内!?美人画絵師・歌麿の誕生と謎の雷獣の正体【前編】

『べらぼう』鳥山石燕が見たのは平賀源内!?美人画絵師・歌麿の誕生と謎の雷獣の正体【前編】:3ページ目

雷とともに現れたのは「七つ星の龍」を迎えにきた源内か

松平定信(井上祐貴)が田沼意次(渡辺謙)の訃報を受けた時、屋敷の外には雷鳴が轟いていました。ちょうどその頃、自宅にいた鳥山石燕は雷の閃光に浮かび上がった何者かの姿を庭で発見します。

「何者じゃ」と問いかけるのも答えはなく、再度、閃光に浮かび上がったのは、雲のような模様の着物。いったい、何を見たのか、SNSでもいろいろな推測が飛び交っていました。その何者かを紙に写し取り、絵筆を持ったままの姿で息絶えていた鳥山石燕。

あの着物の柄は、昔、平賀源内が来ていた雲柄の着物“流水紋様”にそっくりでした。流水紋様の着物を着た何者かが背中を向けて立っていたような(ちょうど腰くらいの位置に刀の柄が見えましたね)

あれは誰だったのでしょうか。蔦重と意次が最後に会った時、意次が「源内に雷を落とされる」などと言って笑っていましたが、今回の伏線だったのでしょうか。

田沼意次が最期を迎えようとしたのを知った源内が雷鳴を引き起こし、無念さの中で死を迎える意次が怨霊になってしまわぬよう「七つ星の龍」(意次のこと)を連れて天に登って行ったのかもしれません。

己が天になるため陰謀を図る一橋治済 (生田斗真)、田沼を失脚させることに執念を燃やす松平定信(井上祐貴)、陰謀に操られて佐野政言(矢本悠馬)に斬られた田沼意知(宮沢氷魚)、「田沼憎し」と石を投げる庶民、規制ばかりのお上のせいで、書を持って世を耕すはずの蔦重の「耕書堂」が、“書を持って世に抗う「抗書堂」”にならざるおえなくなった現状。

そんな世の中を天から見ていた源内が、怒りのあまり雷を落とし、この世に現れたような気がしてしまいます。

石燕が最後に残した“雷獣”。遺作となった絵を見て「どことなく源内先生に似ている」と呟く蔦重。これは、何かの伏線になっているのでしょうか。

平賀源内の復活(史実でも“源内の遺体を見たものはいない”など、生存説はありますよね)となると嬉しいのですが。

次回の【後編】に続きます。

【後編】の記事はこちら↓

『べらぼう』より攻めたお上批判を!運命が大きく変わる“抗う道”を選んだ蔦重とチーム蔦重たち【後編】

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