これはとっても美しい写真。和室でひとり、化粧をする浴衣姿の女性。1951年の作品です。
この写真から伝わって来る完成された世界観はなんなのでしょう。実に美しい。
この作品はWerner Bischof(ワーナー・ビショフ)というスイスの写真家によるもの。1951年(昭和26年)に日本に訪れ日本を舞台に数々の美しい作品を残しています。彼自身は1954年に亡くなっています。
彼はフォトジャーナリストという立場でも数々の写真を残しているため、日本の当時の日常風景をそのまま美しくとらえた作品が多いのも作品に引き込まれる一つの理由でしょう。
ワーナー・ビショフは写真家グループのマグナム・フォトに1949年にから参加しており、現在彼の作品の多くはマグナム・フォトのネット上のコレクションからチェックすることができます。
当時の日本の日常風景の中には原爆投下後の広島に関連した写真や、戦後の日本を象徴する写真も数々残しています。当時の日本の状況や庶民の暮らしぶりがとても伝わる、彼がとたえた1951年の日本をどうぞ。