【べらぼう】新之助の生涯、服部半蔵(有吉弘行)は何者?歌麿ならではの絵…8月31日放送回の各シーン解説:3ページ目
松平定信に仕える服部半蔵(有吉弘行)とは何者?
白河小峰城にて、江戸の打ちこわしが収束した旨を定信に告げる服部半蔵。一瞬「!?」となった方も少なくないかも知れませんね。
彼は徳川家康に仕えた鬼半蔵こと二代目服部半蔵正成の子孫で、諱を服部正礼(まさよし)と言います。
安永3年(1774年)に家督を継いで定信を支え、天明の大飢饉では国内の領民救済に尽力。やがて定信が幕政に参加すると、江戸家老として補佐に辣腕を振るいました。
幼少期から絵双紙(草双紙)が大好きで、大人になってからも黄表紙のファンとして新作を買い求めています。
そんな半蔵は天明8年(1788年)に刊行された恋川春町『悦贔屓蝦夷押領(よろこんぶ ひいきのえぞおし)』と朋誠堂喜三二『文武二道万石通(ぶんぶのにどう まんごくとおし)』を読み、これらの作品が御政道批判(風刺)であると見抜きました。
半蔵は定信に両作に込められた意味を進言し、彼らの運命を大きく左右することになります。
かつて家康の懐刀であった半蔵よろしく、定信の懐刀として活躍する半蔵。今後も楽しみにしておきましょう。
