「祇園祭」後半クライマックスの後祭山鉾巡行・神幸祭などの行事と日程を解説〜今夏は祇園祭を極めよう:4ページ目
「狂言奉納」から「神輿洗」・「疫神社夏越祭」
祇園祭のクライマックスというべき「還幸祭」および「神輿渡御」が終わった後も祇園祭は続きます。
28日(月)の午後8時頃から四条大橋で、「神輿洗(みこしあらい)」が行われます。10日(木)と同様に午後6時から八坂神社から四条大橋までを松明で清め、3基の神輿の内、中御座神輿を八坂神社から四条大橋まで担いで神用水で清めるのです。その後、神輿は八坂神社に戻り、神輿庫に収められます。
そして、29日(火)午後4時より八坂神社にて、祇園祭の終了を奉告し神恩に感謝する「神事済奉告祭(しんじすみほうこくさい)」を斎行。同祭はかつて祇園祭を締めくくる最後の行事でしたが、現在は31日(木)午前10時から斎行される「疫神社夏越祭(えきじんじゃなごしさい)」で、祇園祭はフィナーレを飾ります。
この行事は、蘇民将来を祀る八坂神社の境内摂社・疫神社で、鳥居に取り付けられた茅輪を参拝者がくぐり、護符が授与されるのです。
さて、祇園祭の1ヶ月にわたる行事と日程をご紹介しました。それぞれの神事・行事にはとても重要な意味があり、すべてが揃ってこそ「祇園祭」が成り立ちます。
今年の夏は京都に赴いて、日本三大祭りに数えられる「祇園祭」の奥深さを感じてみてはいかがでしょうか。
