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「祇園祭」後半クライマックスの後祭山鉾巡行・神幸祭などの行事と日程を解説〜今夏は祇園祭を極めよう

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巡行直前の「後祭宵山」から「煎茶献茶祭」

「後祭宵山」では、21日(月)の宵々々山、22日(火)の宵々山、23日(水)の宵山にかけて、山鉾町の町家などで家宝の屏風などを披露する「屏風祭」が行われます。これは、各家が秘蔵する家宝を虫干しも兼ねて飾るという伝統に基づくものです。

「後祭宵山」は「前祭宵山」とは異なり、歩行者天国の実施や屋台の出店はありません。しかし、山鉾に灯された駒形提灯の下、囃子方による祇園囃子に耳を傾けながら、会所飾りを鑑賞したり、厄除けちまきやオリジナルグッズを購入したりと、宵山本来の風情をじっくりと味わえるのが後祭の魅力です。

23日(水)の午前9時からは、八坂神社にて「煎茶献茶祭」が行われます。京都の煎茶道6流派である小川流・玉川遠州流・皇風煎茶禮式・瑞芳菴流・泰山流・賣茶本流各家元の輪番奉仕により、煎茶を点てて神前に供える行事です。

午後2時からは役行者町にて、「役行者山護摩焚き」が行われます。聖護院門跡(しょうごいんもんぜき)の山伏が路上に設けた護摩壇で、宵山期間中に奉納された護摩木を焚き上げ、祈願成就を願うとともに山鉾巡行の安全を祈願する行事です。

祇園祭唯一の奇祭といわれる「南観音山あばれ観音」が、同日深夜11時頃から行われる予定です。南観音山では午後7時~9時30分に、山鉾とその周辺で祇園囃子を奏で巡行当日の晴天を祈願する日和神楽が行われますが、その後に例年「あばれ観音」が行われます。

布で包んだご神体・楊柳観音像を御輿に黄色い布で縛り付け、担ぎ手が激しく揺すりながら町内を3周走り回り、最後に南観音山の脇で神輿を担ぎ上げて終了です。この神事には、南観音山の観音様に巡行の際に静かにしてもらうために行うと伝えられます。

3ページ目 「後祭山鉾巡行」から「還幸祭・神輿渡御」

 

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