【べらぼう】で又吉直樹が演じる狂歌四天王・宿屋飯盛 〜遊女名を冠した男の素顔と復活劇:3ページ目
終わりに
そして文政13年(1830年)、宿屋飯盛は78歳で世を去りました。
たゆまぬ努力で知識と教養を培い、硬軟合わせ持った多彩な表現活動は江戸の狂歌を語る上で特筆すべき存在と言えるでしょう。
<又吉直樹さん コメント>
江戸狂歌文化の礎を築いた宿屋飯盛。
自らの職業を読み込んだこの狂名が、なんとも楽しいですね。
現代に置き換えるなら、「定食屋厨房」や「酒場店長」といったところでしょうか。
言葉遊びと向き合いながら、風刺の眼を研ぎ澄ませていたのでしょう。
このたびは貴重な機会に恵まれましたので、飯盛の感覚に少しでも触れてみたいと思います。※NHK公式サイトより。
NHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」では又吉直樹が演じる宿屋飯盛。個性的な演技に期待ですね!
※参考文献:
- 上田正昭ら監修『コンサイス日本人名事典 第5版』三省堂、2009年1月
- 岡本勝ら『新版近世文学研究事典』おうふう、2006年2月