「べらぼう」蔦重の結婚に複雑な歌麿、笑った鶴屋、忘八の涙…圧巻の展開だった6月29日放送の解説!:3ページ目
意知を若年寄に……徳川家治の配慮
いっぽう江戸城中では徳川家治(眞島秀和)と田沼意次(渡辺謙)が将棋を指しながら、人事について語り合っていました。
意知を若年寄にするのは早すぎると答える意次。確かに早すぎる出世は、田沼政権に対する反感を強めてしまうでしょう。
しかし家治にも考えがあり、将軍の取り次ぎ役である奏者番(そうじゃばん)のままでは、政に表立った関与ができないのです。
この後、同年11月1日に意知は若年寄となり、田沼政権を支えることとなるのでした。
家治「予も、そう永くはないかも知れぬしな」
3年後の天明6年(1786年)に徳川家治は50歳で世を去りますが、それより早く、更なる悲劇が意次を襲うこととなります。
蔦重の結婚に、複雑な歌麿
かくしておていさんとの結婚が決まった蔦重。しかし「商いのためだけの夫婦(夫婦)」って、正直微妙ですね。
案の定、義弟の喜多川歌麿(染谷将太)は不服そうでした。ひょっとしたら、蔦重に対して何かそういう思いがあったのかも知れませんね。
予告編の「生まれ変わるなら、女がいいからさ」という思わせぶりなセリフは、恐らく歌麿のものでしょう。
しかし仮にそうでなかったとしても、兄夫婦が住む家に同居するのは、想像するだけで肩身が狭そうです。
蔦重の結婚によって、二人の関係が今後どのように変わっていくのかも気になりますね。

