
三色団子がピンク・白・緑である理由、答えられる?覚えておきたい和菓子の意外な歴史や雑学
みなさんは、和菓子がお好きですか?普段からよく食べているという方、特別な日に食べるという方、ほとんど食べる機会がないという方など、さまざまだと思います。
日本人の私たちにとって、身近な存在である和菓子。しかし、知っているようで知らない歴史や雑学などはたくさんあるのではないでしょうか。
そこで、今回の記事では、そんな和菓子に着目し、知っているとちょっと自慢できるトリビアをご紹介していきたいと思います。
かわいい見た目の「三色団子」、その色の意味は?
一色だけのお団子もいいけれど、三色団子にはなんだか愛らしい魅力がありますよね。ピンク、白、緑の三色が定番ですが、それぞれの色に意味がこめられているって知っていましたか?
色の意味については、いろいろな説があります。有名な説は、それぞれが季節を表しているというもの。
ピンク「桜の咲く春」
白「雪の降る冬」
緑「葉が生い茂る夏」
を表しているとされています。日本には四季があるのに、「秋」がない!と気づきませんか?
実はこれ、「秋がない=飽きが来ない」というだじゃれがかかっているとか。ほかに、「商い(=商売繁盛)」を願った団子屋さんのユーモアもかかっているそうですよ。
ちなみに、三色すべてで「春」を表しているという説もあります。その場合、ピンクは「桜」、白は「白酒(ひな祭りなどお祝いの席で飲まれる酒)」、緑は「よもぎ」を表しているとされています。
なお、三色団子のはじまりは、豊臣秀吉の命で開かれた1598(慶長3)年の『醍醐の花見』だと言われています。秀吉は団子好きで知られていましたが、この花見には女性も多く参加していたため、彼が「白い団子に醤油をかけた定番のもの」よりも、「女性たちも楽しめるようなかわいらしい団子を」、という発想から生まれました。
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