江戸時代の吉原遊廓で一夜を共にするといくら?花魁との遊びは今の価値で12万円超!【大河べらぼう】:3ページ目
切見世に蠢く女郎たち
ここまでが、吉原遊廓の表通り。いわゆる「ちゃんとした」遊女たちでした。
今度は吉原遊廓の裏通り、切見世(きりみせ)と呼ばれる魔窟?で春をひさいでいた遊女たちについても見ていきましょう。
切見世とは長屋を襖一枚で間仕切りし、そこでお客をとる粗末な空間です。
切見世という語源については諸説あり、以下いくつか紹介します。
①一切(ひときり。線香1本が燃え切るまでの時間。約30~60分)ですべて済ませるから。
②長屋を襖で切り分けるから。
③ピンからキリまでのキリ(最下級)の見世だから。等々
裏通りはそれぞれ河岸(かし)と呼ばれたことから、彼女たちも河岸女郎と呼ばれました。
他にも局女郎(つぼね。一部屋の意味)や鉄砲女郎(細長い空間&撃ちっ放しの意味)とも呼ばれています。
彼女たちの揚代は一切(ひときり)あたり100文(約2,500円)だったそうです。
