江戸時代の吉原遊廓で一夜を共にするといくら?花魁との遊びは今の価値で12万円超!【大河べらぼう】:2ページ目
中級~下級遊女たちについて
せっかくなので花魁未満の中級~下級遊女たちについても見ていきましょう。
- 散茶女郎(さんちゃじょろう)
- 梅茶女郎(うめちゃじょろう)
- 端女郎(はしじょろう)
- 留袖新造(とめそでしんぞう)
散茶とは粉末のお茶。振らなくても色と香りが出ることから「客を振らない≒嫌な相手でも断る権利がない」女郎を意味します。
梅茶とは薄め(うめ)茶に通じ、つまり散茶女郎の埋め合わせ(準じる女郎)という意味でした。
端女郎はその名の通り、末端の女郎です。表通りに軒や籬(まがき)を連ねる大見世~小見世では、彼女たちが最下級ランクとなります。
ちなみに留袖新造とはまだ客をとるには早い(※基本的に、遊女見習いである新造は客を取らない)ものの、容姿が悪かったり妓楼の都合だったりで、見世に出されました。
当然遊んでいてぎこちないし、不始末も多いのですが、そういう芋っぽい遊女を「ワシが育てた」感覚を楽しむ客もいたことでしょう。
