手洗いをしっかりしよう!Japaaan

「紐」は恋愛の象徴!日本古来から恋愛の機微の表現に使われた「紐」というコトバの美しさ

「紐」は恋愛の象徴!日本古来から恋愛の機微の表現に使われた「紐」というコトバの美しさ:2ページ目

源氏物語にも見られる「紐」

源氏物語の「夕顔」の巻には、光源氏が詠んだ次のような歌があります。

泣く泣くも今日は我が結ふ下紐を いづれの世にか解けて見るべき

ここにも下紐という表現が使われています。この歌の現代語訳としては、「泣きながら、今日は私が一人でこの下紐を結んだとしても、いつの世に打ち解けてそれを解いてくれるあの人と逢うことができるのだろうか」となります。

この歌で光源氏が想っているのは、夕顔です。急死してしまった彼女の法要の際に、袴も作りました。その袴の紐を見て上記の歌を詠んだとされています。

いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも日本文化や歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。

 

RELATED 関連する記事