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【大河べらぼう】費用は一回1,500万円!?吉原遊廓の名物「仲之町の夜桜」はどのように準備されたのか

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それで費用は毎年150両。これは天保年間(1831~1845年)の相場で、現代の貨幣価値に直すと約1,500万円(※1両≒10万円。諸説あり)だとか。

毎年1,500万円……まぁ、有名なテーマパークなら有り得なくもない金額ではあるでしょうが……しかしカネにモノを言わせて随分と豪気ですな。

やはり投資すべきところは投資しないと、江戸っ子はしみったれてるのを一番嫌がりますからね。

暗くなると一斉にライトアップして夜桜を楽しむ趣向。茶屋の二階から楽しめるよう、桜は高さも揃えました。

まるで極楽浄土に浮かぶ桜色の雲に乗ったような心地を楽しんだのではないでしょうか。

ちなみに極楽浄土の出資割合は、妓楼が4割・茶屋が2割・見番が4割を負担したと言います。

※妓楼は遊女屋、茶屋はお客と妓楼の仲介、見番(けんばん。検番)は芸者の手配を行いました。

また花見に合わせて各店舗でも花壇を設えたり鉢植えを並べたり、それぞれに趣向を凝らして客を引いたと言うことです。

終わりに

かくして吉原遊廓の花見は吉原三景容(~さんけいよう。三大イベント)の一つに数えられ、玉菊燈籠(たまぎくどうろく)・俄祭(にわかまつり)と並んで人々から愛され続けたのでした。

それにしても……花見が終わった後の桜は、きちんと植え戻されたのでしょうか。

昔から「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」というように、桜はちょっとした傷でも細菌が入って枯れやすい繊細な樹です。

植え戻したとしても、必ず元気に育つとは限りません。

花見イベントを終えた桜たちが、少しでも元気に生き残るよう願っています。

果たしてNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」でも、この吉原の夜桜が観られるのでしょうか。

どんな場面が描かれるのか、今から楽しみですね!

※参考文献:

 

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