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熱海から小田原まで160分!明治〜大正時代に活躍した「熱海軽便鉄道」の歴史をたどる

熱海から小田原まで160分!明治〜大正時代に活躍した「熱海軽便鉄道」の歴史をたどる:3ページ目

終わりに

熱海軽便鉄道が廃止された後、7機関車は各地の鉄道建設工事に活躍します。

現在熱海駅前に展示されている車両は、兵庫県神戸市の国鉄鷹取工場に展示されていたものを昭和43年(1968年)に熱海市が払い下げてもらったのでした。

そして昭和51年(1976年)には準鉄道記念物に指定されています。

【熱海軽便鉄道7機関車データ】
車両の幅:1.39メートル
車両長さ:3.36メートル
車両高さ:2.14メートル
車両重量:3.6トン
車両時速:9.7キロ
車両定員:40~50名
※展示の案内板より。

【熱海~小田原間の移動時間】
駕籠:約6時間(360分・時速約4.2キロ)
人車:約4時間(240分・時速約6.3キロ)
軽便鉄道:約2時間40分(160分・時速約9.5キロ)
JR東海道本線:約25分(時速約60キロ)
新幹線:約10分(時速約151キロ)
※熱海~小田原間は約25.3キロ

こうして見ると、新幹線は駕籠に比べて36倍の速さに進化したことがよく分かりますね。

明治時代から大正・昭和・平成そして令和と、世の中は常に進化を続けて来ました。

熱海軽便鉄道の歴史を振り返ることで先人たちの試行錯誤や創意工夫に思いを馳せ、感謝の気持ちを新たにしたいものですね。

※参考:

 

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