愛されフルーツ「ナシ」の歴史は想像以上に古かった!その起源と歴史を解説【後編】:2ページ目
魔除けにもなった!?
では、さまざまな名称が各地に存在するナシですが、この「ナシ」という名前はそもそも何に由来するのでしょうか。
これについてはさまざまな説があります。
中の果肉が白いことから「ナカシロ(中白)」が略されてナシとか、果実の芯に近い果肉が酸っぱいために「ナカス(中酢)」が訛ってナシ、嵐があると実らないことから「風ナシ」という説などです。
また、ナシは「なし」に通じるため縁起が悪いというので「ありの実」と呼ぶ人もいます。
イベントが「閉じる(終わる)」のを反対に「お開き」と言ったり、また一部地域で食べ物を「切る」のを反対に「生やす」などと言ったりするのと同じですね。
かと思えば、逆にナシの名前を逆手にとって、家屋の中で鬼の通り道とされ縁起のよくない北東の方向(鬼門)にナシを植えて「鬼門なし」として家を守ったりすることもありました。
