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戦国時代の海戦で活躍!海上専門の戦闘集団「水軍」はどんな船でどのような戦いを繰り広げたのか?

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水軍の戦い方

さて、安宅船は1000石から2000石積みで、前項で示した絵からも分かる通り、司令塔となる天守閣のような楼閣が建てられていました。

この安宅船を中心に、周囲を関船や小早船といった小型船で固めます。いわば護衛艦にあたります。

海戦では、敵方に火矢を浴びせたり、焙烙と呼ばれた炸裂弾を投げつけて、敵船を炎上させるなどしました。

あるいは敵船に乗り移り、白兵戦で敵兵を倒したり、あるいは船に火を放つこともあったようです。

こうした戦国時代の海戦のハイライトは、石山本願寺を救援に向かう毛利方の村上水軍と、これを阻止ようとする織田方の九鬼水軍の激突でしょう。

1576年(天正4)の木津川沖海戦では火力にまさる村上水軍が勝ったものの、その後、織田方水軍は鉄で防備を固めた超大型安宅船を建造したとされ、1578年には村上水軍を打ち破っています。

参考資料:歴史の謎研究会『舞台裏から歴史を読む雑学で日本全史』2022年、株式会社青春出版社
画像:photoAC,Wikipedia

 

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