
電車の「きっぷ」と「切符」実はまったくの別物なんです!”きっぷ”の語源や始まりと共に解説:2ページ目
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そもそも「きっぷ」の語源は
江戸時代初期に、堺や長崎で官許された「勘合貿易」につかわれた「割符(わりふ)」の俗称が語源といわれています。
割符とは、書状を割いて日本の商人と外国船がそれぞれを保管し、奉行所の役人の前で符号させて正式な手続きによる取引だと確かめ合うものです。外国との自由貿易が制限された鎖国時代に廃止されました。
割符がなぜ「きっぷ」と呼ばれるようになったのかは不明です。
日本でのきっぷの始まり
鉄道は1825年、イギリスで初めて生まれました。当たり前ですがきっぷもその時に誕生しました。
日本では1872年(明治5年)9月12日、新橋~横浜間で開業。その時の入場券が日本初のきっぷとなります。創業時の日本にはきっぷの製造能力は無かったため、印刷機、用紙、改札の鋏まで、すべてイギリスから輸入しました。
日本できっぷ製造を始めた初期は、粗い厚ボール紙に和紙など薄紙を貼り合わせた粗雑なもので、現在でも使われる硬券(こうけん)に近くなったのは明治末期以降だそうです。
身近なところに、違いがあるのですね。紙のきっぷを発行することが少なくなった現在、筆者は使い終わった「青春18きっぷ」を大事に保管しようと思います。
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