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地獄太夫の再来!?明治時代に実在した遊女“幻太夫”の凄まじい成り上がり精神【前編】

地獄太夫の再来!?明治時代に実在した遊女“幻太夫”の凄まじい成り上がり精神【前編】:2ページ目

幻太夫の誕生

全盛四季冬 根津庄やしき大松楼 画:月岡芳年 国立国会図書館デジタルコレクションより

ある酔客に“田鶴という名ではつまらない。「幻」の名を与えよう”と言われ、田鶴はその場ですぐに「幻太夫」と名乗りはじめます。

幻太夫は品川楼と同じような風情で「地獄太夫」の再来という評判も含めて有名な遊女となります。花街に遊びにくる客を煙に巻くような凄い女だということで世の著名人達も幻太夫のもとを訪れるようになりました。

全盛名妓揃 画:豊原国周 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵

上掲の浮世絵は豊原国周が書いた“全盛名妓揃”です。その右端の下に座っている女性、

全盛名妓揃 画:豊原国周.東京都立中央図書館特別文庫室所蔵(部分)

この切り下げ髪を紫の紫縮緬で括った遊女は幻太夫でしょう。“全盛名妓揃”に描かれるほどの売れっ子の遊女となったのです。

【後編】の記事は以下からどうぞ↓

蜘蛛と髑髏の着物に身を包み…明治時代に実在した異様すぎる遊女“幻太夫”の生涯【後編】

前回のあらすじ全盛名妓揃 画:豊原国周 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵(部分)両親を亡くし横浜で遊女をしていた石川田鶴。折角身請けされた家を出て品川、根津の遊郭を渡り歩きます。幻太…

 

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