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人権意識が皆無の平安時代…平安京の冤罪事件・犬男丸にかけられた容疑は?【光る君へ 外伝】

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エピローグ

「おい、もう帰っていいぞ」

釈放された犬男丸は、さぞかしボロボロだったことでしょう。

無実なのに拘束したり、拷問にかけたりして悪かったなんて言われるはずもありません。

まったく、とばっちりもいいところですが、強いて彼の非?をでっち上げるとすれば

「たまたま同じ名前の人物が罪を犯した連帯責任」

と言ったところでしょうか。

その後、春童丸と共犯の犬男丸(源頼職牛飼童)にどういう刑罰が科せられたのか、無実の犬男丸(源経親牛飼童)がどうなったのかについては、『小右記』に記述がありません。

殺された助光の一件について、そこまで深く追及する興味もなかったのでしょう。

せめて無実だった犬男丸が、幸せに暮らして欲しいと願うばかりです。

※参考文献:

 

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