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【光る君へ】惟規、ついに退場なのか…?まひろ(藤式部)の弟・藤原惟規の”らしさ”あふれる最期がコチラ

【光る君へ】惟規、ついに退場なのか…?まひろ(藤式部)の弟・藤原惟規の”らしさ”あふれる最期がコチラ:2ページ目

僧侶を呼んで、極楽浄土への行き方を指南

……いとゞ限りにのみ見えければ、父のさたにて、或山寺より善知識をよびたりけるが、中有(ちうう)の旅のありさま、心ほそき様などいひて、これにやすらはで、直ちに浄土へ参り給ふべき様はなど、いひ聞かせけり……

※『十訓抄詳解』上巻より

【意訳】いよいよ生命が危なそうなので、為時はとある山寺から僧侶を呼び寄せて、惟規が成仏できるよう法話を聞かせた。

僧侶は冥途(冥土への道中)が大変心細いため、ただちに極楽浄土へたどりつくためのノウハウなどを指南する。

惟規の素朴な疑問「あの世って、どんな所?」

……「中有とは、いかなる所ぞ」と病人問ひければ「夕ぐれの空に、ひろき野にゆき出でたるやうにて、志れる人もなくて、たゞひとり、心ほそくまどひありくなり。倶舎には「欲往前路無資糧、求住中間無所止」なと申したる」といひけるを……

※『十訓抄詳解』上巻より

【意訳】話を聞いた惟規は、僧侶に「あの世って、どんなとこ?」と質問する。

僧侶は「夕暮れ空の下、荒涼たる平野をさまよい歩くようなものだ。知り合いもおらず独りぼっちで、心細い思いをするだろう」と答えた。

加えて「欲往前路無資糧、求住中間無所止(どこへ行っても食糧はなく、どこまで行っても安らぐ場所はない)」という法語を教える。

3ページ目 僧侶に呆れられる……

 

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