いまだ結論が出ない…「女性宮家」は認められるのか?
依然として結論が出ていない「女性天皇・女系天皇」「女性宮家」に関する論争。
識者だけでなく一般人までも
「日本の天皇は万世一系の男系男子継承で続いてきた。女系を認めれば、皇室は消滅してしまう!」
「世界でも、女系継承となった王朝は消滅してきた!」
「男系男子が途切れたら、現在は一般人となっている旧宮家の方々に皇籍復帰していただけば良い!」
と主張する人々が、女系天皇容認派と日々ネットで意見を戦わせています。
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もし女系天皇や女性宮家が認められれば女性皇族がご結婚後も皇族の身分にとどまるだけでなく、民間男性が皇室に入ることにもなるため、なかなか簡単には決められない問題なのでしょう。
このことは、現在独身の女性皇族の今後の結婚問題にも、大きな影響を与えそうです。
女性皇族は結婚すると皇族の身分を離れ民間人に
さて、女性皇族は一般の男性と結婚した場合、皇族の身分を離れることが皇室典範・第12条で定められています。
皇族は私たちのような戸籍を持っていないため、この時に夫となる人を筆頭者とする戸籍を新たに作ってそこに入り、民間人となります。
このことは「臣籍降下」と呼ばれ、苗字を持たなかった女性皇族はこの時点で相手の苗字を名乗り「〇〇宮△子内親王(または女王)」から「□□(苗字)△子さん」となります。
近年では、2018(平成30)年に高円宮家の絢子女王が結婚して守谷絢子さんとなられたのが、記憶に新しいですね。
では、そのようにして結婚して民間人となった元女性皇族が、万が一その後離婚したらどうなるのでしょうか?
この場合、どうやらそう簡単ではないようです。